DXの取り組み
MCJグループのDXビジョン
MCJグループは、グループ全体のデジタル化を進め、
長期ビジョン「ハードウェア×サービスの両輪による成長」を実現することを目指しています。
私たちのグループは、マウスコンピューターが設立されて以来、ユーザーの多様なニーズと急速に変わる技術の変化をつなぐ役割を果たしてきました。ユーザーの要求や技術のトレンドをいち早く把握し、それをもとにカスタマイズ可能な製品をECで販売しています。このようにして、パソコン関連事業で業界をリードし、価格、品質、アフターサポートの3つの要素で差別化を図り、顧客の信頼を築いてきました。
2023年から2025年にかけての中期経営計画では、企業や個人のニーズに応じたハードウェアとサービスを一括で提供し、独自の価値を持つ企業を目指しています。
デジタル技術の進展によって、コンテンツ、プラットフォーム、ハードウェアの境界が曖昧になり、競争が激化しています。また、データ量や情報量が増加し、ユーザーのニーズもさらに多様化・複雑化しています。このような環境の中で、私たちはデジタルトランスフォーメーションを進め、迅速にユーザーに最適な選択肢を提供し、変化する市場環境に対応することで、業界内でのユニークさを築くことを目指しています。
具体的には、ビジネスの拡大や顧客満足度の向上のために、システムの刷新や業務プロセスの最適化を行います。また、データ分析やAIを活用して市場の動向を素早く把握し、ニーズに合ったサービスを開発します。これにより、革新的な商品を生み出し、既存のビジネスを強化しながら、顧客満足度の向上と新しいビジネスモデルの創出を目指します。
DX戦略
MCJグループは、デジタルトランスフォーメーションを通じてグループ会社とのシナジー効果を最大限に引き出し、私たちの長期ビジョンである「ハードウェア×サービスの両輪による成長」を深化させ、業界トップレベルのバリューチェーンを構築することを目指します。
- 1.モダナイゼーションと全体最適
- レガシーシステムの刷新および
業務プロセス改革・最適化
- 2.データのオープン化
- MCJグループ会社全体のデータのオープン化で
データ活用による顧客ニーズへの迅速対応
- 3.生成系AIを活用した生産性向上
- 業務の生産性の向上と顧客への新サービスの提供
- 4.DX人材の育成
- DX人材育成によりデータ活用・分析力強化
ハードウェア×サービスの
両輪による成長
- 競争優位の確立
- 新サービス提供による顧客満足度向上
- 顧客ニーズ把握の迅速化
- 新しいビジネスモデル創出機会
- データドリブン経営
1.モダナイゼーションと全体最適
グループ各社は、今あるレガシーシステムを新しくし、将来的にはすべての会社が同じSaaS基盤を使う方針で、システムのモダナイゼーションを進めています。各社のシステム導入にあたっては、現在の業務プロセスを見直し、SaaSのベストプラクティスに基づいて業務プロセスを最適化します。これにより、カスタマイズを最小限に抑え、技術的負債を解消した持続可能な基幹システムを作ることができます。また、システム刷新後にはIT部門のエンジニアをグループ全体で集約し、一つのシステム開発・運用部門として機能させることで、新しい技術分野への挑戦が可能になります。

2.データのオープン化
クラウド上にデータレイクを構築し、グループ各社が持つ基幹システムのデータをすべて集めて分析します。これにより、データが各社ごとに分散する「サイロ化」をなくし、グループ全体で一貫したデータ分析が可能になります。この仕組みを使うことで、グループ全体のお客様のニーズを正確に把握し、素早い意思決定ができるようになります。また、ニーズに合わせた新サービスの開発が速くなるでしょう。さらに、グループ全体のサプライチェーンやパートナーの動きも把握できるようになり、グループ全体の価値を高めるための最適化が継続的に行えます。

3.生成AIを活用した生産性向上

生成AIを活用して、個人と会社全体の生産性を向上させ、顧客サポート業務の満足度を高めます。社員向けには生成AIアシスタントを導入し、日常業務をより効率的にします。また、総務、経理、情報システム部門への問い合わせ対応に生成AIチャットボットを活用し、各部門の負担を減らし、業務の効率化を図ります。さらに、お客様向けにはサポートセンターにAIチャットボットを導入し、迅速な対応で顧客満足度を向上させます。
4.DX人材の育成

私たちは、社員がデジタル変革(DX)を進めるために必要な教育やスキルの再習得の機会を提供しています。DXリテラシー研修、データ分析、生成AI、セキュリティ研修などを通じて、DXに必要な知識とスキルを身につける環境を整えています。これによって、社員が新しいことに挑戦する文化を作り、企業全体の競争力を高めることを目指しています。また、DXに関する情報共有や議論が活発に行える社内コミュニティを作り、社員同士のコミュニケーションや知識共有を促進しています。
DX推進体制
デジタル化を推進する組織として、「DX推進委員会」を立ち上げ、社長及びMCJ各部門長で構成し委員会運用は、3か月に一回進捗会議を開催しDXを推進します。

KPI(重要業績評価指標)

デジタル化を進めるために、KPI(重要業績評価指標)を設定して定期的に確認し、DX(デジタルトランスフォーメーション)活動を推進しています。MCJのデジタルトランスフォーメーションでは、長期ビジョンをさらに深めることを目指しています。具体的には、バリューチェーンの最適化で生産性を高め、お客様のニーズに合った商品を素早く開発することを目標としています。したがって、経営管理指標としてROIC(投下資本利益率)をKPIとして活用し、DXの進捗を管理します。